後半
まず前回の「自明でないゼロ点はどこに要るか?」を見つけることで
リーマン予想を目に見える形で示し、
その後卒業制作のグラフを得る順序を説明します。
これからの話は全て前半最後の「複素平面」で起こります。
複素数はひとつの数を表すのに二つ矢印が要ります。
複素数でxとyのような関数をグラフにしようとすると、
xに二次元、yに二次元で計四次元が必要になります。
四次元は想像が難しいので、かわりにこんな考え方をします。
「引数氏と値氏」
平行世界(どちらも複素平面)に住んでいる双子です。
まず引数氏について。
右の装置を持って
複素平面をふらふら歩きます
自分の位置と、値氏の位置がわかります。
このxとyは複素数ではないので、ひとつの平面で表すことができます。
この「関数」に、リーマンのゼータ関数をセットして
出発します。
前半のリーマン予想を思い出すと、
装置の「値」がゼロになっているところがゼロ点です。
引数氏にはそこに★印をつけさせます。
ちなみにこれは自明なゼロ点。
引数氏の世界(=引数平面)の★印は…
一直線にならびます。
具体的には r =1/2。rとは real part のことです。
これがリーマン予想、
「非自明なゼロ点の実数部は1/2である」です。
この直線はCL(クリティカル・ライン)と言います。
予想が正しければ、全てのゼロ点はこの道の上にあります。
今度は値氏について。
引数氏が持っている装置の
「値」の地点にいます。
引数氏の動きにあわせてせっせと走ります。
二人の関係を同時に見てみます。
引数氏には、先程の道(クリティカル・ライン)をまっすぐ歩いてもらいます。

ゼロ点は「値」がゼロになる場所なので、
引数氏がゼロ点を踏むと値氏は
r 軸と i 軸の交わる(0,0)を通ります。
今度は装置の「関数」をいじってみます。
引数氏には変わらずC.L上を歩かせると、
値氏は…
同じ円を何週もします。
ゼロ点も全てこの円周にあります。
最後に、この関数にさらに Li 関数というものを適用します。

Li 関数は、円をゆるやかにほどきます。
引数氏がC.Lを上ると同時に
ほどけた円はうずの内側に向かいます。
向かう先、つまり「収束点」は πi 。
ゼロ点はその足跡のようなものだと思います。
実はこのうず巻きは下方にもできています。
これを左に90°回転させて、
構図のグラフが得られます。
お疲れさまでした。
数学的な段階はここまでです。
拙い絵と文章で
とても長くなってしまいましたが、
ご覧頂きありがとうございました。